家電リサイクル法の対象になっている家電は、回収方法が特殊なので、ゴミの日に収集場所に置くだけでは収集してもらえません。
「そのまま置くのがダメなら、分解してゴミ袋に入れれば良いのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、果たして家電リサイクル法の対象家電を分解して捨てることは可能なのでしょうか?
家電リサイクル法の家電の分解処分はNG

家電リサイクル法の対象になっている家電は、
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫、冷凍庫
- 洗濯機、衣類乾燥機
この4種類です。
これらの家電は、
- 電気店に引き取ってもらう
- 市区町村に問い合わせて収集してもらう
- 指定引き取り場所に持ち込む
この3つの方法が正しい処分方法となっています。
さらに方法が決まっているだけでなく、回収には費用が発生します。
電気店は新しいものを購入するタイミングなら、無料で引き取ってもらえるケースもありますが、基本的には有料です。
電気店の回収費用は店舗ごとに違うため、市区町村に引き取ってもらった場合の費用をご紹介しておきます。
品目 | 料金 |
---|---|
エアコン | 970円~ |
テレビ | 1,300円~ |
冷蔵庫、冷凍庫 | 3,600円~ |
洗濯機、衣類乾燥機 | 2,500円~ |
上記の金額に加えて収集・運搬料金も必要ですから、家電1つあたり1,000円以上の費用がかかってしまうことがわかるはずです。
思ったより費用がかかると「分解してゴミ袋に入れれば安く済むのでは」と思うかもしれません。
たしかに、家電リサイクル法の対象家電はサイズが大きめですが、ものによっては分解して小さくできないこともなさそうです。
家電リサイクル法の対象になっている家電を分解して一般ゴミとして捨てることは禁止されており、罰則を受ける可能性があります。サイズを小さくしたいからと言って、分解したりわざと壊したりしないよう注意してください。
特にブラウン管テレビの分解は危険

家電リサイクル法対象家電は、正しい方法で処分しないと罰則を受けるだけでなく、分解するときに危険を伴います。
たとえば冷蔵庫を分解した場合、いきなりドアが外れて足に落下するといったトラブルが起きる可能性は否定できません。
一見、簡単に分解できそうに思えるブラウン管テレビは、実は多くの危険が伴う家電です。ガラス部分が割れて皮膚が切れる可能性があるだけでなく、電源から抜いた直後に分解すると感電する危険性もあります。
ブラウン管に流れている電流は高圧なので、ヤケド程度ではなく感電死する可能性は否定できないのです。
処分費用を安くしようとした結果、ケガをしたり命を落としたりしてしまっては元も子もありません。
手続きが面倒で費用も高いと思うかもしれませんが、分解せず正しい方法で処分しましょう。
買取という形なら簡単に処分できる

家電リサイクル法の対象家電を処分する場合、電気店に新しい家電と交換してもらうなら、回収日まで置き場に困ることはないでしょう。
しかし、市区町村に回収してもらう方法は、収集場所に置ける日にちが決まっているので、それまで自宅の中で保管しておかなければなりません。
持ち込みなら持ち込み可能日に持っていけば良いので、収集場所に置くより早く家電を家から出せるのですが、持ち込む手間がかかります。
「新しい家電を買う予定はない」
「家が狭いから古い家電を置いておくスペースがない」
「車を持っていないから持ち込めない」
という方には、家電を買取してもらう方法がおすすめです。
買取方法のうち「出張買取」を選べば、家電を自分でお店に持ち込む必要はなく、スタッフが自宅へ来てその場で査定してくれます。

最短当日に査定・処分に来てくれる買取業者もあるので、査定日まで家電の置き場に悩む必要もないでしょう。
なにより「買取」ですから、費用がかかるのではなく「お金がもらえる」という点がメリットです。
処分が簡単なだけでなく不用品がお金に換えられるなら、買取業者にお願いしたほうが良いと思いませんか?
ただし家電の状態によっては無料処分か有償になる場合もあるので、見積り金額をよく見てから処分・買取を判断してください。
家電リサイクル法は資源を再利用するのが目的

家電リサイクル法は資源を再利用するのが目的ですから、破棄するときに分解することを禁止されています。
分解だけでなく、不法投棄も放置されている間にボロボロになり、リサイクルできなくなる可能性があるので禁止されているのです。
買取してもらえば、買取業者は買取った家電をお店で販売するのでリサイクルと同じ扱いになります。

電気店や市区町村に回収してもらうのが難しいときは、ぜひ買取業者に依頼することを検討してみてください。
まとめ
エアコンやテレビなど家電リサイクル法の対象になっている家電は、正しい方法で処分をしないと罰せられる可能性があります。
電気店に引き取ってもらったり、市区町村に回収を依頼するのが難しいときは、買取業者にお願いするのが手軽なのでおすすめです。

まだ使える家電ならお金に換えられるかもしれないので、市区町村に出す予定の方も、見積りだけでもとってみると良いでしょう。
余計な費用を発生させないよう、見積り、出張費用は無料の業者を選んでくださいね。
簡単に処分する方法とあわせて説明していきましょう。