大掃除といえば「年末に一年の汚れを払う」という意味で行われる、ある種イベントのような掃除です。
しかしこの大掃除、単に掃除をするだけなら、なにも忙しい年末にしなければいけない物なのかと疑問を持つ方もいらっしゃるはずです。
そこで今回は、大掃除と季節の関係について、少し考えてみました。
大掃除におすすめの時期

大掃除というものはそもそも「すす払い」と呼ばれる、家の中のかまどや囲炉裏による煙のすすを払うという習慣がその起源となっています。
このすす払いをする日は諸説あるらしいのですが、12月13日というのが一般的です。
この日取りは実は庶民の発祥ではなく、神様のための神事として決められていました。そのためこの日が毎年おめでたい日のため、すす払いが行われるようになったのです。
そんな古きからの習慣が、現代の大掃除の習慣につながっているのですね。
しかし現代社会において、大掃除を年末にしなければならないとなると、わざわざ何かと忙しいこの時期である必要があるのかという疑問も浮かんできます。
まとまった休みの取れる連休
大掃除をするためには、ある程度まとまった時間を確保するのが理想的です。
もちろん1日でさっと済ませるのも良いのですが、粗大ゴミや不用品の処分など、自分一人では解決しない要素もあるため、余裕を持って前後にも休みを確保しておくのがよいでしょう。
そのため、夏季休暇やゴールデンウィークなど、休みをとりやすい時期にしてみてはいかがでしょうか。
このような時期であれば、たとえ大掃除が1日で片付かなくても、多少掃除の予定を延長できます。
粗大ゴミや不用品の処分は、一般的な連休中は対応してもらえないこともありますから、事前にスケジュールをチェックしておきましょう。
気温が高く汚れの落ちやすい夏
大掃除というと寒い時期に行うイメージが強いものですが、寒い時期ゆえに掃除がしにくいといった経験はありませんか?

寒い時期では部屋の外の掃除はかなり苦痛になります。
さらに、汚れを落とすような作業をする時に、水が冷たかったりするとつらいどころか、冷たい水では汚れが落ちにくいという条件も問題です。
より快適に汚れを落としやすい季節がいつかといえば、それは気温が高い夏。
水を使わない汚れもまた、気温が高ければ寒い冬よりも洗剤などを使ってカンタンに掃除できるものです。
粗大ごみが混みやすい時期に注意

年末年始はもちろん、引っ越しのピーク時期である新生活が始まる3〜4月などは、新しい生活のためにいろいろな出来事が起こります。
年末年始は多くの人が大掃除をするため、粗大ゴミがたくさん出されます。新学期もまた、新生活に備えて同じように粗大ゴミが出さるのです。
粗大ゴミは予約制となっていますから、このように粗大ゴミが出されるタイミングが集中すると、予約が取れなくなる可能性もあります。

そのため、このような予約が集中する時期にあえて大掃除をせずに、時期をずらすということを考えておいた方が良いでしょう。
大掃除は年2回くらいがベスト

大掃除というと年に一度のイベントと決めつけているかもしれませんが、しっかりと、なおかつ手早く大掃除を済ませたいのであれば1回にこだわる必要は全くありません。
理想を言えば、年に2回。例えば夏と冬に大掃除をしてみるというのはいかがでしょうか。
2回にすれば一度にしなければならない作業量も半分になるはずですし、手軽になる分やる気も出てくるはずです。
まとめ
このように、大掃除というものは1年のまとめとして年末にするのはあくまで新しい年を迎える気持ち的な部分が大きく、掃除のしやすさという意味では冬はあまり向いていないといっても良いのです。
もし掃除本来の家の中をきれいにするという意味で大掃除をするのであれば、とくに冬とこだわることなく、年に2回、休みが取りやすい時期にしてみても良いのではないでしょうか。

決して夏に大掃除をしていけない理由というのはありませんので、自分に合ったスタイルで大掃除のマイルールを作って、効率よく家の中を片付けてしまいましょう。
では、もし大掃除を年末以外にするとなると、いつするのが理想的なのでしょうか。